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更新日時:2020/01/21 17:20 (集計:2020/02/08)
2020年度センター試験:倫理 分析
形式・出題内容にほとんど変化無く、全体として昨年並みの難度。
大問数、および出題分野に変化無し。小問数は一問増えて37問となった。形式では6択形式が4問から6問に増加。内容面ではこれまで正面から問われることのなかった思想家に関するものが数問出されている。とは言え極端に細かい知識が必要な設問は無く、全体として昨年並みの難度となっている。
年度 |
2020 |
2019 |
2018 |
2017 |
2016 |
2015 |
2014 |
2013 |
平均点 |
65.37 |
62.25 |
67.78 |
54.66 |
51.8 |
53.4 |
60.9 |
58.8 |
前年比(点) |
3.12 |
-5.53 |
13.12 |
2.82 |
-1.6 |
-7.5 |
2.1 |
-10.2 |
|
設問数
(マーク数) |
第1問 |
10(10) |
10(10) |
10(10) |
10(10) |
10(10) |
10(10) |
10(10) |
11(11) |
第2問 |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
第3問 |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
第4問 |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
9(9) |
第5問 |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
- |
合計 |
37(37) |
37(37) |
37(37) |
37(37) |
37(37) |
37(37) |
37(37) |
38(38) |
|
以下の平均点、得点率の数値は赤マル・ドットコム自動採点データに基づいて計算しています。
(「難易」は「得点率」を元にしています。昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
計 |
28 |
青年期,現代社会の諸課題,西洋近現代思想 |
やや易 |
24.30 |
86.8% |
会話文をリード文とし、グラフ読解一問・資料読解一問・リード文の趣旨読解一問を含む形式、及び青年期・現代社会の諸課題を中心とする出題内容は例年通り。内容面では、クワインとノージックの思想に関する設問が出た。いずれもやや見過ごされがちな思想家で、通常の学習だけでは選びにくかったと思われる。グラフや資料文の読解は例年並みのレベルで、丁寧に見ていけば難しくは無い。
問3は現代アメリカでリバタリアニズムを唱えた思想家ノージックに関する問であり、ノージック自体通常では学習が行き届かないと思われる思想家であり、かつ選択肢もキーワード一つをおさえれば絞り込める作りではなかったため、かなり悩んだ受験生が多かっただろう。
第2問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
計 |
24 |
源流思想 |
やや易 |
18.10 |
75.4% |
源流思想分野からの出題。資料文読解・リード文読解を含む形式全体に昨年度からの変化は見られなかった。内容面では、中国思想に関する設問が2問とやや少なかったが、全体としてはまんべんなく問われた。大乗仏教・上座部仏教の違いをきく問3は単なるキーワード判定だけでは選べないので難。また、トマス・アクィナスの文章を用いた資料文読解もやや読み取りにくい内容であった。
大乗仏教・上座部仏教の違いをきいた問3が難。耳慣れない『般若経』の内容や「小乗仏教」の自称・他称の違いなど、かなり細かい理解が必要となっている。
第3問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
計 |
24 |
日本思想 |
普通 |
16.20 |
67.5% |
日本思想分野からの出題。全体の形式、個々の出題形式に変化は無い。ただし、内容面では仏教に関する問で空也の業績、江戸の民衆思想に関する問で鈴木正三の思想理解が問われるなど、今までに無い内容が含まれていた。また共和主義という、通常学習では見慣れない用語も選択肢に出たが、これは内容を丁寧に読み解けば選べるような作りであった。リード文の読解は平易。
問5の正答率はかなり低いと予想される。鈴木正三、および西川如見の二人かなり詳細な学習をしていないと選べなかっただろう。
第4問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
計 |
24 |
西洋近現代思想 |
やや易 |
17.90 |
74.6 |
西洋近現代思想からの出題。全体の形式、及び設問の出題形式に変化は無い。内容面では少し新しい傾向も見られる。思想家個々の思想のキーワードではなく時代の風潮全体をどう呼ぶかという問2がそうである。また資料文の筆者であるホネットは一般的な受験生では知らないのが普通だろう。しかし、選択肢の各要素の検討や資料文の丁寧な読解によって充分対応出来るものであった。
問1は思想家の名前や、思想用語ではなく時代の風潮を表す用語を選ぶものであり、とまどった受験生が多かっただろう。またカントとヘーゲルを扱う問4は、有名な思想家ながらかなり正確な理解が求められるものであり、これも難。
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