>>2020年センター試験分析へ戻る

自己採点を徹底サポート! 採点ミスを防ぐ最強ツール センター試験 自己採点ツール 試験終了後に是非ご活用ください!!
更新日時:2020/01/20 16:00  (集計:2020/02/08)

2020年度センター試験:日本史B 分析

史料や図版の読解問題が増加し、思考力を重視の傾向が強まる。

大問数6、設問数36は例年通りで、センター試験日本史B特有の総合力を試す出題傾向であった。史料や風刺漫画を通じて読解、歴史を推察する思考力を重視した問題が非常に目立った。また、受験生にとって例年、習熟度がいまひとつと思われる文化史に関する出題の正答率が、全体の得点を左右すると考えられる。
 
年度 2020 2019 2018 2017 2016 2015 2014 2013
平均点 65.45 63.54 62.19 59.29 65.6 62.0 66.3 62.1
前年比(点) 1.91 1.35 2.9 -6.26 3.6 -4.3 4.2 -5.8
 
設問数
(マーク数)
第1問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
第2問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
第3問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
第4問 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6) 6(6)
第5問 4(4) 4(4) 4(4) 4(4) 4(4) 4(4) 4(4) 4(4)
第6問 8(8) 8(8) 8(8) 8(8) 8(8) 8(8) 8(8) 8(8)
合計 36(36) 36(36) 36(36) 36(36) 36(36) 36(36) 36(36) 36(36)

以下の平均点、得点率の数値は赤マル・ドットコム自動採点データに基づいて計算しています。

(「難易」は「得点率」を元にしています。昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 7 教育の歴史 普通 4.38 62.6%
B 9 教育の歴史 やや易 7.07 78.6%
16   やや易 11.45 71.6%
会話文を通じて古代から昭和期における学問・教育史が出題されていた。例年、第1問は戦後史にまで出題が及ぶが、今年度は昭和戦中期にとどまった。問1の図の読み取りは、しっかり隅々まで確認できれば容易に解答にはたどりつくだろう。また、問6は長文に及ぶ史料の読解問題で、(注)にある内容にあてはまて考えれば問題なかっただろう。同テーマを横断的に学習した受験生は高得点を期待できるだろう。 

第1問の得点率は70%後半と及第点であった。正答率が5割にとどまった問1の空欄補充問題はややつまづいたが,ほかの設問はすべて7割~9割を確保できていた。とくに『栄華物語』と本居宣長を問うた問5は約90%と大部分の受験生が得点できていた。

第2問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 8 古代国家の辺境支配 やや易 6.89 86.1%
B 8 古代国家の辺境支配 やや易 6.36 79.5%
16   やや易 13.25 82.8%
古代国家の辺境支配に関する問題。古代史のなかで蝦夷や隼人の歴史は頻出事項であるため、受験生にとっては見慣れた問題であっただろ。問3の図の読み取りも(注)に記されている内容を冷静に分析したい。「徳丹城」などやや難解な語句も散見されたが、通常、受験生が重点的に学習したと思われる内容が多かったことから、全体的に解きやすい印象を受けたのではないだろうか。 

第2問の得点率はおよそ85%と,大問6問のなかで最高の数字であった。古代史の習熟度の高さを感じることができる。図や史料を読み取らせた問3と問6の正答率はそれぞれ90%台であった。ともに(注)などをしっかり分析しながら問題にあたれていたようだ。

第3問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 8 中世の社会 普通 5.01 62.6%
B 8 中世の社会 普通 5.12 64.0%
16   普通 10.13 63.3%
中世の社会について、平安末期から戦国時代を中心とした問題であった。問1の正誤の組合わせ問題の「Y」は「地方武士」が当時朝廷にとってどのような存在であったのかを考察する必要があった。また、問2の史料内容は教科書にも掲載されている基礎的なものであった。問6の時代整序に関する問題では記載されている歴史語句が「どの時代」でてできたのかという俯瞰的な視点をもつことが必要であった。全体的に基礎力を問う内容であったため、平均的も高いことが予想される。 

第3問の得点率は70%弱と7割を下回った。やや苦戦したようだ。とくに問3の正答率が約40%とふるわなかった。誤答である③を選択した受験生が32%にものぼった。「大原女」と「桂女」はともに京都の行商人であることの理解が欠如していた結果と思われる。

第4問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 8 中世末から近世における銀と鉄の生産や流通 普通 5.54 69.3%
B 8 中世末から近世における銀と鉄の生産や流通 やや易 6.06 75.8%
16   やや易 11.60 72.5%
中世末から近世における銀と鉄の生産を題材に、社会経済に関する問題が多くを占めた。貨幣や物流といった受験生にとってもやや苦手意識を強いを考えられる内容であったので、正答率にも大きな幅が生じるかもしれない。この時代の社会経済は理解すべき事柄が多い。したがって、テーマごとの学習を進めた受験生は高得点を期待できるだろう。とくに問4は産業の歴史に印刷文化が含まれていた。さまざまな角度から歴史を分析する力がほしい。 

第4問の得点率は約75%と,大問6題のなかで3番目の結果であった。近世における技術に関して問われた問4は約45%と正答率が5割にのせることができなかった。佐賀藩は最初に反射炉を設置した藩であることを理解しておく必要があった。その一方で,問6の史料読み取り問題は,90%後半の好結果であった。

第5問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
12 幕末から明治前期の民衆運動 普通 6.83 56.9%
第5問の設問数は例年通り4つであった。幕末期から明治前期の民衆運動をテーマに外交史・社会経済史・文化史など多岐におよぶテーマが出題されていた。問1の空欄補充形式の問題は易しい内容だった。一方で問4の誤文選択の問題では、「文部省美術展覧会(文展)が日露戦争後にあたる1907年に開始されたことを理解できていなければ難しいと感じる問題だっただろう。 

第5問の得点率は約60%と,大問6題中,最低の結果に終った。問3・問4の正答率はそれぞれ50%後半,40%台とふるわなかった。問3は時代整序問題で,リード文中にある歴史語句をしっかり分析した上で,時代を広い視野でとらえながら問題にあたる必要があった。

第6問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 9 近現代の風刺漫画 普通 5.43 60.3%
B 9 近現代の風刺漫画 普通 5.05 56.1%
C 6 近現代の風刺漫画 普通 4.15 69.2%
24   普通 14.63 61.0%
近現代の風刺漫画を題材に、明治期から戦後史まで縦に長い時代がその出題範囲であった。問2の時代整序の問題はそれぞれ明記されている「台湾出兵」「日露戦争」「西南戦争」から判断は容易であったはずだ。また農地改革に関する問8の風刺漫画はその漫画の内容と歴史的な事実を融合させて考える必要のある思考力を重視した問題であった。昨年の場合、「新ガイドライン」といった平成史まで出題されていたが。今年度の第6問では戦後民主改革にとどまった。 

第6問の得点率は約65%にとどまった。問2・問8の正答率はそれぞれ30%台,80%後半と出来・不出来の大きな差があった。問8の図版を使用した問題は来年度から移行する,大学入試共通テストの思考力を重視する形式と思われが,受験生はしっかり順応できていた。


自己採点を徹底サポート! 採点ミスを防ぐ最強ツール センター試験 自己採点ツール 試験終了後に是非ご活用ください!!
編集・著作:ジェイシー教育研究所
ページのトップへ戻る