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更新日時:2020/01/21 17:30 (集計:2020/02/08)
2020年度センター試験:地理B 分析
問題の構成・分量とも例年通り。内容はやや易化か。
大問ごとの設問数は昨年と同様で、問題中の図表も見慣れたもの。教科書や地図、資料集の基本的な学習で十分に正答でき、昨年よりはやや易化。地誌は、東南アジアとオセアニア、中国とブラジルの比較、地域調査は甲府盆地で、いずれも比較的なじみの深い地域が出題された。
年度 |
2020 |
2019 |
2018 |
2017 |
2016 |
2015 |
2014 |
2013 |
2012 |
平均点 |
66.35 |
62.03 |
67.99 |
62.34 |
60.1 |
58.6 |
69.7 |
61.9 |
62.2 |
前年比(点) |
4.32 |
-5.96 |
5.65 |
2.24 |
1.5 |
-11.1 |
7.8 |
-0.3 |
-4.2 |
|
設問数
(マーク数) |
第1問 |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
第2問 |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
第3問 |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
第4問 |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
第5問 |
5(5) |
5(5) |
5(5) |
5(5) |
5(5) |
5(6) |
5(6) |
5(5) |
5(5) |
第6問 |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
6(6) |
合計 |
35(35) |
35(35) |
35(35) |
35(35) |
35(35) |
35(36) |
35(36) |
35(35) |
35(35) |
|
以下の平均点、得点率の数値は赤マル・ドットコム自動採点データに基づいて計算しています。
(「難易」は「得点率」を元にしています。昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
計 |
17 |
世界の自然環境と自然災害 |
やや易 |
12.86 |
75.6% |
世界の自然環境と自然災害に関する問題。問1は地形や気候、問2はハイサーグラフの読み取り、問3は地震や火山の分布、問4は低圧帯・高圧帯、問5は植生、問6は自然災害について、例年通り地図やグラフなどを用いて出題された。図は教科書で良く見慣れたものであり、判断に時間を要する問題も少なく、平年並みの問題であった。
問4はほとんどの受験生が正答できたようだ。図の中で、高圧帯と低圧帯が色分けされていたので、簡単だっただろう。問5がやや誤答が多かった。タイガが広がっている様子をイメージできるかがカギ。
第2問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
計 |
17 |
資源と産業 |
やや易 |
12.20 |
71.8% |
資源と産業に関する問題。問1はレアメタルであるマンガンの輸入量、問2は水産業や水産資源、問3は産業構造の変化、問4は米の生産量と貿易量、問5は風力発電の割合が高い国、問6は経済のサービス化の度合いを問う問題であった。世界の経済情勢や状況に関する見聞知識と教科書での学習知識との組み合わせで、十分に正答可能な標準的な問題であった。
問6の正答率が比較的低かったようである。人口1人当たりの研究開発費は先進国ほど一般的に高いこと、また、金融業が盛んなスイスや産油国は、1人当たりの国民総所得が高いことをおさえておきたい。
第3問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
計 |
17 |
都市と村落 |
普通 |
11.70 |
68.8% |
都市と村落に関する問題。問1は大都市の数や分布の推移、問2はプライメイトシティ、問3は都市問題、問4はホンコンにおける外国人労働者の割合の変化、問5は日本における地域間人口移動、問6は人口構成や産業構造について分析させる問題であった。問6はメッシュマップの読み取りにやや時間を要するであろうか。いずれも図表を冷静に分析すれば正答できる標準的な問題であった。
問1が難しかったようだ。経済が急成長し都市人口が拡大した中国やインドの大部分が含まれていることに注目したい。一方、問3はほとんどの受験生が正答できたようだ。常識で即答できる簡単な問題であった。
第4問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
計 |
17 |
東南アジアとオセアニア |
普通 |
11.56 |
68.0% |
東南アジアとオセアニアの地誌問題。問1はマリアナ海溝の位置、問2はニュージーランドのオークランドの雨温図、問3はこの地域の農産品、問4はボーキサイトの産出、問5はこの地域間での貿易量、問6は生活文化や民族・宗教の問題であった。教科書でもよく学習しているなじみ深い地域であるが、図表を分析させる問3,4,5は、やや判定に迷うであろうか。教科書での学習内容をもとにして、落ち着いて正答を導き出したい。標準的な問題。
問5、問6がやや難しかったか。問5では、オーストラリアと中国との貿易での密接な結びつきをおさえておきたい。問6のバリ島は観光地としても有名なところ。ヒンズー教の文化が色濃く残る特異な地域であることを覚えておきたい。
第5問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
計 |
14 |
中国とブラジル |
普通 |
8.67 |
61.9% |
中国とブラジルの比較地誌の問題。問1は河川勾配と流量、問2は主な農産物の生産量、問3は産業構造の比較、問4は貨物輸送量の比較、問5は外国籍の居住者数の推移相違が問われた。教科書でもよく取り上げられ、日常的にもなじみのある地域であるため、やや易しい問題であっただろう。問3は同じBRICS諸国でも産業において特色や違いがあることを理解していないと正解できないだろう。地域ごとの農業、工鉱業などの特色を正確におさえておきたい。
問1と問2が誤答が多かったようだ。問1では長江の源流が地図からわかるようにチベット高原であることに注目したい。問2では牛乳と小麦の識別に迷いがあったようだ。牛乳の生産は大消費地に近いところで有利であることを思い出したい。
第6問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
計 |
18 |
地域調査(甲府盆地とその周辺) |
やや易 |
13.73 |
76.3% |
地域調査の大問は甲府市とその周辺地域が出題された。問1は甲府盆地の気候、問2は鳥瞰図の識別、問3は扇状地の土地利用の変遷、問4はこの地域の養蚕業、問5は大型小売店の立地の変化、問6は北杜市の人口動向が問題となった。甲府盆地は扇状地のモデルとして、小中学校の社会科の授業から良く見慣れている地域であり、設問も易しかったであろう。確実に得点したい。
問1の選択が割れたようだ。甲府は特定できても、御前崎がわからなかった、あるいは御前崎を知らない学生がかなりいたと考えられる。問題の冒頭で御前崎の位置が地図で示されているので、気候の特徴は容易に推察できたはずである。
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