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更新日時:2020/01/21 18:20 (集計:2020/02/08)
2020年度センター試験:英語(筆記) 分析
昨年よりやや難化したが、全体的に読みやすい内容になった
昨年度より、紛らわしい選択肢が増えたせいで、全体の平均点はやや下がるものと思われる。長文のテーマが、スポーツの練習法、フリーマーケット、自動販売機、愛犬との再会といった日常と密着したものになっているため、読みやすくなっている。
年度 |
2020 |
2019 |
2018 |
2017 |
2016 |
2015 |
2014 |
2013 |
平均点 |
116.31 |
123.30 |
123.75 |
123.73 |
112.4 |
116.2 |
118.9 |
119.2 |
前年比(点) |
-6.99 |
-0.45 |
0.02 |
11.3 |
-3.8 |
-2.7 |
-0.3 |
-5.0 |
|
設問数
(マーク数) |
第1問 |
7(7) |
7(7) |
7(7) |
7(7) |
7(7) |
7(7) |
7(7) |
7(7) |
第2問 |
16(19) |
16(19) |
16(19) |
16(19) |
16(19) |
16(19) |
16(19) |
16(19) |
第3問 |
4(6) |
6(6) |
6(6) |
8(8) |
8(8) |
6(8) |
4(8) |
4(8) |
第4問 |
8(8) |
8(8) |
8(8) |
7(7) |
7(7) |
7(7) |
6(7) |
6(6) |
第5問 |
5(5) |
5(5) |
5(5) |
5(5) |
5(5) |
5(5) |
5(5) |
5(5) |
第6問 |
6(9) |
6(9) |
6(9) |
6(9) |
6(9) |
6(9) |
6(9) |
6(10) |
合計 |
46(54) |
48(54) |
48(54) |
47(55) |
47(55) |
47(55) |
44(55) |
44(55) |
|
以下の平均点、得点率の数値は赤マル・ドットコム自動採点データに基づいて計算しています。
(「難易」は「得点率」を元にしています。昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
A |
6 |
発音 |
やや易 |
4.53 |
75.5% |
B |
8 |
アクセント |
普通 |
4.41 |
55.1% |
計 |
14 |
|
普通 |
8.94 |
63.9% |
発音問題では、頻出の綴り字scとsの発音などが問われているなお、looseは超頻出語。アクセント問題では、従来通り、カタカナ語の発音とアクセントが重要ポイントになっている。いずれにしても、普段の学習において、きちんと音読をして正しい発音とアクセントを身につけていれば、解ける設問ばかりである。
Aの発音問題はどれもよく出来ていた。Bのアクセント問題は、問1と問4については正解率はあまり良くなかった。これは、allergy、administer、democracyなどのアクセントの位置を正しく押さえられていなかったためと思われる。問2のalcoholは消去法でできたかもしれない。
第2問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
A |
20 |
文法・語法・語彙 |
普通 |
11.07 |
55.4% |
B |
12 |
語句整序 |
普通 |
7.09 |
59.1% |
C |
15 |
文節組み合わせ |
普通 |
9.36 |
62.4% |
計 |
47 |
|
普通 |
27.52 |
58.6% |
Aの語法・文法・熟語の問題では、いずれも標準的なものである。熟語や構文など決まった表現を知っていればすぐに正解できるものが多く見られた。Bの語句整序問題では、仮定法、関係詞、等位接続詞がつなぐものに加えて、定番の動詞 + 副詞の熟語と代名詞の語順が問われている。Cの語句の組合せ問題は、以前は文法、語法の観点から処理できるものが多かったが、近年は対話がきちんとかみあう内容になる組合せにするという点において、やや難化していると思われる。
Aで出来が意外に悪かったのは、問1、問4、問5であった。これらの頻出問題ができていなかったとすれば、基礎力不足と言わざるを得ない。問7は、It happened that + S + Vという構文を知らなければ迷ってしまったかもしれない。最も正解率が低かったと思われるのは問9であるが、これはgive a thoughtという名詞表現とa second thoughtという表現を組み合わせたものである。Bの語句整序については、問3のas planned(計画通りに)とput it off(それを延期する)という2つの表現が含まれている。ここでのput offのoffは副詞なので、名詞が目的語のときはput off the athletic meetingなどの語順になるが、代名詞が目的語のときはput it offとなることが大きなポイント。なお、この形は過去にも繰り返して出題されている。Cについては、どれも出来がよかった。
第3問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
A |
15 |
不要文選択 |
普通 |
8.77 |
58.5% |
B |
18 |
要旨選択 |
普通 |
11.89 |
66.1% |
計 |
33 |
|
普通 |
20.66 |
62.6% |
Aの不要文指摘問題では、従来通り、下線部の前までに述べられているパラグラフの主題をきちんと意識すれば、容易に判断できるものになっている。Bの発言要約問題では、昨年までは、1人や2人の意見の主旨と全員の意見の共通点が問わていたが、今回はそれに加えて、次に全員で行動すべき点が問われている。ただし、議論の流れを押さえて読み進めていれば、あわてて全体を読み返す必要はないはずである。
Aの問1では、主題を正しく捉えられずに、具体的な事実を述べた(3)や(4)を選んだ者がいた。問2も同様に(3)を選んだ者が目立っていた。BのArikaの空所部分では、発言の主旨ではなくて、発言に部分的に含まれている要素を選んだものがいた。
第4問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
A |
20 |
図表問題 |
普通 |
13.71 |
68.6% |
B |
20 |
図表分析 |
普通 |
13.30 |
66.5% |
計 |
40 |
|
普通 |
27.01 |
67.5% |
Aは長年、表やグラフを含む問題になっていて、ヴィジュアル情報と文字情報を組み合わせて処理するものになっていた。今回は、本文の情報を基にして、的に当たったボールの図から合計得点を計算するというシンプルなものになっている。したがって、得点計算以外の設問はすべて、文字情報だけで処理することになる。最後のパラグラフに続く部分で述べられる内容についての設問は復活している。Bの案内文も、非常にシンプルなものになっていて、料金に関する設問でも大きなヒネリはない。
Aの問1は、第2段落最終文の得点のルールを見落とすと、判断に困ってしまう羽目になったはずである。問2は、第3段落第6文のno more than …が「多くても…」という意味になっていることが分からなければ混乱したかもしれない。Bの問1は、料金表の下の、土日両方とも出店した場合には、「1日あたり2ドル」割引きになるという条件を正しく読み取れなかった者がいたと思われる。問4では、勝手な思い込みで、この説明にはない情報を含む(3)を選んだ者もいた。
第5問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
計 |
30 |
長文読解 |
普通 |
19.42 |
64.7% |
ハートウォーミングでハッピーエンディングになる典型的なセンター仕様の物語文になっている。回想部分が含まれていなく、単純に時系列に沿った文章になっている。結末も予想しやすく、非常に読みやすかったはずである。下線部の語句がどんな意味になっているかをきちんと文脈から推理する必要があるのは従来通り。最後の設問で登場人物の心境の変化が問われているが、この設問は、東京大などで出題される物語文の問題ではよく見られるものである。
問4のring in the airの意味合いはきちんと推理できていたと思われるが、問5の心情の変化を把握できていない者が目立った。先に設問に目を通しておいてから本文を読めば、この設問もより分かりやすかったはずである。
第6問 配点 |
出題内容・テーマ |
難易 |
平均点 |
得点率 |
A |
30 |
論説文読解 |
普通 |
16.90 |
56.3% |
B |
6 |
パラグラフ主旨選択 |
普通 |
3.94 |
65.7% |
計 |
36 |
|
普通 |
20.84 |
57.9% |
例年通りの説明文になっていて、日本ではあらゆる場所に自動販売機が浸透しているという常識論をイントロにして、それを逆転させて、その起源は日本ではなくて外国にあって、さまざまな形に発展してきたという内容になっている。なじみのあるテーマであり、各パラグラフの内容もすっきりしたものになっているので、判断が難しい設問はなかったと思われる。未知の語の意味を推理させる設問も比較的容易であった。
問1では、(3)を選んだ者がいたが、寺院に設置されていたのは、入場料の自動販売機ではなくて、聖水を取り出すためのものである。問3のcounterfeit(偽造品)の意味がきちんと推理できていなかった者は意外に多かった。
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