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更新日時:2018/01/16 18:00  (集計:2018/01/15 08:00)

2018年度センター試験:国語 分析

現代文:新傾向の出題は見られるものの、全体としてはやや易化
古文・漢文ともに久々の出題内容。全体としてはやや難化。

評論:デザインをめぐる論説。昨年よりは少し長めの本文ながら、具体例が豊富で読みやすい。設問の新傾向は見られたものの、全体としては昨年より易化。
小説:現代作家からの出題。古い時代の作品が出された昨年よりは読みやすかったと思われる。設問傾向に大きな変化は無く、昨年より易化。
古文:ここ最近目立っていた擬古物語ではなく、歌論からの出題。新傾向の出題があった。昨年度よりは難化。
漢文:史伝からの出題。設問形式は例年通りで、全体としては昨年並みの難度と言える。分量は古文・漢文とも昨年より若干の減少。設問数は変わらずであった。
 
年度 2018 2017 2016 2015 2014 2013 2012
平均点 102.36 106.96 129.4 119.2 98.7 101.0 117.9
前年比(点) -4.6 -22.43 10.2 20.5 -2.3 -16.9 6.6
 
設問数
(マーク数)
第1問 6(11) 6(11) 6(11) 6(11) 6(11) 6(11) 6(10)
第2問 6(9) 6(9) 6(8) 6(9) 6(9) 6(9) 6(9)
第3問 6(8) 6(8) 6(8) 6(8) 6(8) 6(8) 6(8)
第4問 6(8) 6(8) 7(8) 7(9) 7(8) 8(9) 7(9)
合計 24(36) 24(36) 25(36) 25(37) 25(36) 26(37) 25(36)

以下の平均点、得点率の数値は赤マル・ドットコム自動採点データに基づいて計算しています。

(「難易」は「得点率」を元にしています。昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
50 評論:有元典文・岡部大介『デザインド・リアリティ-集合的達成の心理学』 普通 34.10 68.2%
「現実をデザインするという人間の特質」をめぐる本文。昨年はやや硬質な科学論であったが、今年度は具体例が多く引かれた文章で、若干分量は増えたものの読みやすかったものと思われる。問3の、本文中の図についての対話の空欄補充という形式は例年見られなかったものであるが、問われている内容自体は平易で、本文の着実な読解で十分対応出来るものだった。問6は表現構成を問うもので、形式は従来どおりだが、適当でない/適当の選択が分かれており、注意が必要だった。

新形式の問3は出来が良かった。問6の(ⅰ)のみ極端に出来が悪い。評論文の表現という設問内容が馴染みが薄く、またここでは枝問(ⅱ)が「適当」、この(ⅰ)は「適当でない」の選択だったことも誤答を増やした原因かも知れない。指示は注意深く見ることが必要である。

第2問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
50 小説:井上荒野「キュウリいろいろ」 普通 30.78 61.6%
現在活躍中の女流小説家の作品の一節から出された。短篇一つではなく小説の内の一節からという形式は昨年通り。昨年は少し前の時代の作品だったので、文章としては今年度のほうが読みやすかったと思われる。ただし、内容は夫と息子を亡くした妻の心理の即したもので、受験生にはなじみがうすかっただろう。設問傾向に変化はない。問6の表現を問う設問も例年どおりだが、本文全体にわたる丁寧な検討が必要で、やや苦労しただろう。

問2(イ)は文脈からの判断のみでは絞りきれず難しかったと思われる。問3はかなり微妙な選択肢が多く解答が分かれた。

第3問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
50 古文:本居宣長『石上私淑言』 普通 27.82 55.6%
本居宣長の歌論『石上私淑言』からの出題。近年は擬古物語のマイナーな作品が多く、本試で歌論が出されるのは2002年以来のこととなる。とはいえ、本文には和歌自体の引例はなく、著者の論理を着実に追って読解するというアプローチが必要。本文そのものの分量は減ったが、昨年よりはやや難化と言える。設問では問2の文法問題で新形式の出題があったが、知識内容は標準的。問3以降は単なる傍線部解釈ではなく、先に述べた全体の論旨把握が必要で選びにくかったものと思われる。

問1(ア)の出来が極端に悪い。「わりなき」の語義だけで判断した結果と思われる。語句問題では文脈を慎重に見定めなければならない。また新傾向の出題だった問2も正答は少なかった。問われている知識は標準的なものだが、センターで助詞が聞かれることはまれなために、油断した受験生が多かったようである。

第4問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
50 漢文:李燾『続資治通鑑長編』 やや難 24.88 49.8%
日本漢文が出題された昨年度から中国の文章に戻った。内容は南宋の史伝。本試で史伝が出題されるのは1999年年度以来のことである。だが内容は平易な事実の叙述というよりはむしろ、人物の行動をめぐっての見識を論評したものであり、その意味では近年続いてきた論説文的な傾向を踏襲したものと言える。語彙・句法は言うまでもないが、本文の論理を綿密に追ってゆく読解が必要。設問形式はほぼ例年通り。問4では主体が問われた。これもまた近年の本文構成の理解を見る設問傾向に則ったものだといえよう。

問4の正解率が低い。主体の組合せを問うもので、全体の趣旨を把握しておかなければ選べない。漢文であっても知識だけでなく読解力の育成に留意したい。


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編集・著作:ジェイシー教育研究所
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