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更新日時:2018/01/16 18:00 (集計:2018/01/15 08:00)

2018年度センター試験:生物 分析

知識問題と考察問題のバランスがとれた「標準」レベルの問題。

大問数は昨年と同じ6,マーク数も昨年とほぼ同じ34であった。大問の分野や構成は昨年と同じで,小問も含めて幅広く出題された。どの大問も知識問題,計算問題を含む考察問題のバランスがとれた問題構成である。分量も適切であった。昨年の「やや易」レベルよりは難化したものの「標準」レベルの問題である。
(2014年以前の平均点、設問数の数値は生物Iの値となります。)
年度 2018 2017 2016 2015 2014 2013 2012
平均点 62.38 68.97 63.6 55.0 53.3 61.3 64.0
前年比(点) -6.59 5.35 8.6 1.7 -8 -2.7 0.6
 
設問数
(マーク数)
第1問 6(6) 5(6) 4(6) 5(5) 7(7) 6(6) 6(7)
第2問 4(6) 5(7) 4(6) 6(6) 5(6) 6(6) 6(6)
第3問 5(7) 6(6) 6(6) 5(6) 5(5) 5(7) 7(7)
第4問 5(6) 5(6) 5(5) 5(5) 6(7) 6(7) 6(6)
第5問 6(6) 6(6) 4(6) 5(6) 5(7) 5(7) 6(7)
第6問 3(3) 2(3) 3(3) 3(4) - - -
第7問 3(3) 3(4) 2(3) 3(3) - - -
合計 32(37) 32(38) 28(35)  32(35) 28(32) 28(33) 31(33)

以下の平均点、得点率の数値は赤マル・ドットコム自動採点データに基づいて計算しています。

(「難易」は「得点率」を元にしています。昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 9   普通 6.24 69.3%
B 9   普通 4.65 51.7%
18   普通 10.89 60.5%
生命現象と物質からの出題。A(問1~3)はタンパク質からの出題。問1はインスリンの知識問題(基本)。問2は抗体の知識問題(基本)。問3は酵素の知識問題(基本)。B(問4~6)は遺伝情報の複製と発現からの出題。問4は複製と転写の知識問題。誤文に惑わされやすい(標準)。問5はDNAとRNAの塩基組成の計算問題。類題は多いが,苦手な人が多い問題である(発展)。問6は選択的スプライシングの計算問題。解きやすいがミスもしやすい(標準)。

問1:インスリンの分子構造を知らない人が半数いた。問2:抗体の分子構造についてはよくできていた。問3:最も多かった誤答が(2)で,酵素による活性化エネルギーの低下と反応速度の上昇が理解できていない。問4:最も多かった誤答が(3)で,ヌクレオチド間は糖とリン酸の間で結合していることが理解できていない。問5:生物の試験全体で最も正答率が低い問題である。問6:誤答で多かったのは(3)や(8)であった。

第2問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 3   普通 5.96 66.2%
B 3   普通 6.24 69.3%
18   普通 12.20 67.8%
生殖と発生からの出題。A(問1~2)は両生類の発生の過程としくみからの出題。問1は原基分布図の知識問題(基本)。問2は原腸胚期に外胚葉領域が広がるしくみの考察問題。3つの実験内容をよく読む必要があり,解答に時間がかかる。(標準)。B(問3~4)は被子植物の生殖と発生からの出題。問3は花粉管が胚のうへ誘引されるしくみの考察問題。図3と図5を解読する必要があり解答に時間がかかる(発展)。問4は被子植物の生殖と発生の知識問題(基本)。

問1:原基分布図の各部域の予定運命の知識の正確性が身についていない人が3割程度いた。問2:実験1の内容を理解することができず,(1)を選択できなかった人が半数いた。(7)はほとんどの人が選択できていた。問3:本格的な考察問題であるが,正答率が7割を超えた。問4:誤答で多かったのは(3)や(4)であった。植物の生殖と発生は分野的に苦手としている人が多いので,考察問題の問3よりも正答率が低くなった。

第3問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 9   普通 5.38 59.8%
B 9   普通 6.14 68.2%
18   普通 11.52 64.0%
生物の環境応答からの出題。A(問1~3)は筋収縮からの出題。問1は神経筋接合部での伝達から筋収縮までのしくみの知識問題(基本)。問2は筋収縮の大きさに関する考察問題。図1の80ミリ秒と160ミリ秒のところを見て,単収縮が重なるかどうかを調べる(標準)。問3は筋収縮のしくみの知識問題(基本)。B(問4~5)植物の環境応答と遺伝子のはたらきからの出題。問4は植物ホルモンの知識問題(標準)。問5は病害抵抗性反応に関わる2つの遺伝子の関係性を問題文と図2から考察する問題。解答に時間がかかる(発展)。

問1:正答率の高い問題。問2:生物の試験全体で2番目に正答率が低い問題。実験2と3の刺激の間隔と図1を考慮せず,全か無かの法則で考えた(9)の誤答が最も多かった。問3:アクチンとミオシンを逆にした(1)や明帯を暗帯にした(4)の誤答が目立った。問4:どの植物ホルモンも正答率が高かった。問5:生物の試験全体で3番目に正答率が低い問題。Xが病原抵抗性反応を抑制する点が思考過程を混乱させやすい。

第4問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 9   やや易 6.68 74.2%
B 9   やや易 6.87 76.3%
18   やや易 13.55 75.3%
生態と環境からの出題。A(問1~3)は生態系からの出題。問1は窒素固定の知識問題(基本)。問2は生態系の物質収支の計算問題で,生産者の公式を知っている必要がある(標準)。問3は生態系の物質収支の知識問題で,生産者の公式を知っている必要がある(基本)。B(問4~5)生物の相互作用と生物多様性からの出題。問4はカッコウとカラスの共生の考察問題。問題文と図1から考察する問題であるが,状況が想像しやすく取り組みやすい(基本)。問5は生物多様性の知識問題であるが,誤文に惑わされやすい(標準)。

問1:正答率が高い問題。問2:生産者の物質収支の計算問題で正答率は50%であった。公式を覚えてそれに代入するだけの問題であるが定着度の低い項目である。問3:問2に続き生産者の物質収支の問題であるが,こちらはよくできていた。問4:実験考察問題であるが,実験内容がイメージしやすく正答率が非常に高かった。問5:(3)を選択できた人は非常に多かったが,(6)を選択できた人は6割にとどまった。

第5問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 9   普通 5.95 66.1%
B 9   やや易 7.01 77.9%
18   やや易 12.96 72.0%
生物の進化と系統からの出題。A(問1~3)は突然変異と分子進化から出題。問1は鎌状赤血球貧血症を引き起こす遺伝子の頻度の知識中心の問題(基本)。問2は分子時計の計算問題であるが取り組みやすい設定の問題である(基本)。問3.突然変異の知識問題(基本)。B(問4~6)は適応からの出題。問4は図1と図2を解読する考察問題であるが,正解となる誤文は見つけやすい(基本)。問5は植物の系統樹の知識問題(基本)。問6は適応放散の知識問題(基本)。

問1:知識問題とも考察問題ともいえる問題で正答率は70%と高かった。問2:計算問題であるが,正答率は70%と高かった。問3:最も多い誤答は(1)であった。複製時に突然変異が起こることが定着していない。 問4:本格的な実験考察問題であるが,正解の誤文はわかりやすく正答率は非常に高かった。問5:簡単な知識問題であった。問6:適応放散の例を答える知識問題であるが,(4)の工業暗化を選んだ誤答が目立った。

第6問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
10   2.82 28.2%
(選択)遺伝子組換え実験からの出題。問1は組換えDNA実験に用いる酵素の知識問題。問2は図1をもとにして実験結果を答える考察問題(基本)。問3も実験結果を答える考察問題。問題文にある「全ての大腸菌にプラスミドが導入されるわけではない」を利用して答える(標準)。類題を解いた経験があれば第7問よりも解答しやすい問題である。

問1:組換えDNA実験に用いる制限酵素とDNAリガーゼのはたらきの使い方はよく理解さえているようで,正答率は非常に高かった。問2:実験が文章とともに図1が与えられたおかげで,考えやすく正答率は非常に高かった。問3:「全ての大腸菌にプラスミドが導入されるわけではない」を見落としてしまうと正解にたどり着かない。このことは過去に類題演習をしていれば気づくのであるが,正答率は50%にとどまった。

第7問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
10   やや難 4.45 44.5%
(選択)生物の生態と進化からの出題。問1は二名法の知識問題であるが,属名が同じであればその上位の分類階級である科名も同じになることに気づく必要がある(標準)。問2は縄張りに関する知識問題(基本)。問3は仮説を支持するための実験結果を予想する問題。問題文をよく読む必要ががあり解答に時間がかかる(標準)。問1がつまづきやすく,問3が目新しい問題であるため,第6問に比べると若干解きにくく,自信をもって解答しにくい。

問1:二名法に関する知識と生物の分類体系の知識が定着している人が多く,正答率は高かった。問2:縄張りに関する知識も定着している人が多く,正答率は高かった。問3:仮説を立証するためにどういう結果が必要か答える考察問題であるが,受験生にとっては考えやすかったようで正答率は高かった。第6問よりも得点率が高い結果となった。


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編集・著作:ジェイシー教育研究所
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