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更新日時:2017/01/16 17:50  (集計:---)

2017年度センター試験:化学基礎 分析

マーク数不変。身の回りの物質と化学が復活。難易度は昨年並。

大問2問,マーク数16と,昨年度と同数であったが,昨年度に比べ,計算を要する問題が1問増加した。まんべんなく全分野から出題されており,日常生活に関連する化学に関する出題が復活したが,探究活動からの出題はなかった。過去の出題に類題が多く,旧課程を含む過去問検討者が有利なことは変わらない。
 
年度 2017 2016 2015 2014 2013 2012 2011
平均点   26.77 35.30 - - - -
前年比(点)   -8.53  - - - - -
 
設問数
(マーク数)
第1問 7(8) 7(8) 7(7) - - - -
第2問 7(8) 7(8) 7(7) - - - -
合計 14(16) 14(16) 14(14) - - - -

以下の平均点、得点率の数値は赤マル・ドットコム自動採点データに基づいて計算しています。

(「難易」は「得点率」を元にしています。昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
25        
同素体に関する正誤問題(問1),中性子数の計算(問2),単結合のみからなる分子(問3),結晶の分類と分子形(問4)など,前半の問題は過去問に類題があり,知識としてもそれほど難しくないものが多く,得点しやすかった。問5の三態変化では大気圧と沸点の関係が,問6のアンモニア噴水はアンモニアの溶解と内部圧の減少の関連が理解できていないと解きにくかった。この2問が難しかったと思われる。問7では日常生活に関連する化学の正誤問題が復活した。

正答率が五割を切る問題もなく,全般的によくできていた。問6のアンモニア噴水は,中学生の頃に取り扱ったBTB溶液の色調変化に関する選択肢を選んだ者が多く,この点はある意味仕方がないのかとも思う。

第2問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
25        
図と問題文からデータを読み取り,単分子膜を構成する脂肪酸の断面積を文字で表す問題(問2)や,グラフから読み取った二酸化炭素量から炭酸カルシウム量と塩酸の濃度を求める問題(問7)などは,いずれも過去に類題が出題されているが,経験がないと処理しずらい。また,昨年同様,中和滴定と指示薬に関する問題(問5)は目新しい形での出題であり,酸塩基の価数と強弱を,与えられたどの条件から判断するのかを理解しておかないと難しい。酸化還元反応のイオン反応式作成(問6)は,手順に従った処理の練習をしてないと解きにくい。

問2の単分子膜法に関する正答率が良かった。これは過去に類題が出題されていたからではないだろうか。過去問の検討は重要である。これに対し,問5の中和滴定に関する問題は昨年同様滴定曲線を示さない問題であり,苦戦していた受験生が多かった。問6も,化学受験者にはおなじみの操作であるが,基礎のみの受験生には少々難しかったと思われる。問7も過去の類題があるが,正答率が低いのは時間がなかったのではないか。

編集・著作:ジェイシー教育研究所
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