>>2017年センター試験分析へ戻る
更新日時:2017/01/17 19:30  (集計:---)

2017年度センター試験:生物基礎 分析

知識問題が中心。計算やグラフの解読も出題。昨年より大幅易化。

大問数は昨年同じ3で,マーク数も昨年と同じ17であった。大問の分野構成は昨年と同じで,各分野から偏りなく出題された。大問内の小問も幅広く出題されていた。計算問題とグラフの解読問題が1問ずつ出題されたが,その他は知識問題であり,20分前後で解答を終えることができたであろう。昨年より大幅に易化した。
 
年度 2017 2016 2015 2014 2013 2012 2011
平均点   27.58 26.66 - - - -
前年比(点)   0.92  - - - - -
 
設問数
(マーク数)
第1問 6(7) 6(6) 6(6) - - - -
第2問 5(5) 5(6) 5(5) - - - -
第3問 4(5) 5(5) 5(5) - - - -
合計 15(17) 16(17) 16(16) - - - -

以下の平均点、得点率の数値は赤マル・ドットコム自動採点データに基づいて計算しています。

(「難易」は「得点率」を元にしています。昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 9        
B 10        
19        
生物と遺伝子の分野からの出題。Aは生物の特徴からの出題。問1は生体を構成する物質の知識問題で標準的な問題である。問2は真核生物と原核生物の知識問題で標準的な問題である。問3は細胞小器官の機能の知識問題で,基本的な問題である。Bは遺伝子とそのはたらきからの出題。問4は細胞周期の知識問題で,基本的な問題である。問5は細胞周期の計算問題で,基本的な問題である。問6は遺伝子の発現と細胞の分化に関する知識問題で,カは標準的な問題で,キは基本的な問題である。

問1の正答率は普通であった。誤答で多かったのは(2)で,セルロースを細胞膜の成分と考えたためである。問2の正答率は普通であった。誤答で多かったのは(2)や(3)で,乳酸菌やミドリムシの分類が定着していなかったためであろう。問3の正答率は非常に高く9割を超えていた。 問4や問5の正答率は8割台と高かった。問6の正答率は,カが普通でキは高かった。カの誤答で多かったのは(1)で,遺伝子の発現の意味が定着していなかったためである。

第2問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 9        
B 6        
15        
生物の体内環境の維持の分野からの出題。Aは体液からの出題。問1は血液の組成と機能に関する知識問題で,基本的な問題である。問2は心臓の機能と血液の循環に関する知識問題で,基本的な問題である。問3は体液の水分量を調節するホルモンと内分泌腺に関する知識問題で,標準的な問題である。Bは免疫からの出題。問4は体液性免疫のしくみに関する知識問題で,基本的な問題である。問5は二次応答に関する知識問題で,基本的な問題である。

問1の正答率は約8割と高かった。誤答で多かったのは(3)で,血液凝固のしくみが定着していなかったためである。問2の正答率も約8割で高かった。誤答で多かったのは(3)や(5)で,血液循環における肺循環や肝門脈の位置づけが定着していなかったためである。問3の正答率は普通であった。誤答で多かったのは(3)で,バソプレシンが水分量調節に関与することが定着していなかったためである。問4と問5の正答率は8割台後半と非常に高かった。

第3問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
A 9        
B 7        
16        
生物の多様性と生態系の分野からの出題。Aはバイオームからの出題。問1と問2はバイオームに関する知識と考察の融合問題。バイオームの分布に物質生産量を加えたグラフの考察問題で,ともに基本的な問題である。Bは生態系の構成からの出題。問3は生産者と消費者のはたらきに関する知識問題で,基本的な問題である。問4は分解者のはたらきに関する知識問題で,基本的な問題である。

問1の正答率は9割と非常に高かった。問2の正答率も8割半ばで非常に高かった。誤答で多かったのは(1)で,北海道の南西部は冷温帯で夏緑樹林がみられることが定着していなかったためである。問3の正答率の9割後半と非常に高かった。選択肢は多いが紛らわしいものがなかったためである。問4の正答率も約8割で高かった。誤答で多かったのは(2)で,気温が高いほど分解者のはたらきが活発になることが定着していなかったためである。

編集・著作:ジェイシー教育研究所
ページのトップへ戻る