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更新日時:2012/02/03 15:00  (集計:2012/02/03 10:00)
2012年度センター試験:現代社会 分析
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現代社会が直面する現況を絡めた時事問題が増加傾向
大問6題、解答数36で例年と変化はない。食糧問題、児童虐待、社会保障、知的財産権、2010年にノーベル化学賞を受賞した人物名といった社会が直面する現況を絡めた時事問題が増加傾向にあり、教科書レベルの現代社会における幅広い知識に加えて、一歩踏み込んだ知識と理解が要求されるものとなっている。統計資料の読解問題が2題、手紙文や会話文からの読解問題と読解力だけでなく思考力・判断力が要求されるものとなった。

 
年度 2012 2011 2010 2009 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001
平均点 52.1 61.8 58.8 60.2 60.6 50.3 57.9 70.2 57.2 59.5 60.4 56.6
前年比(点) -9.7 3.0 -1.4 -0.4 10.3 -7.6 -12.3 13.0 -2.3 -1.0 3.8 12.3
設問数
(マーク数)
第1問 8(8) 8(8) 5(5) 5(5) 9(9) 8(8) 5(5) 7(7) 4(4) 4(4) 8(10) 4(4)
第2問 5(5) 5(5) 8(8) 8(8) 5(5) 5(5) 5(5) 4(4) 8(8) 4(4) 9(9) 6(7)
第3問 8(8) 8(8) 5(5) 5(5) 4(4) 6(6) 4(4) 8(8) 7(7) 4(6) 8(8) 7(7)
第4問 5(5) 5(5) 5(5) 5(5) 8(8) 5(5) 5(5) 4(4) 4(4) 7(8) 7(7) 4(5)
第5問 5(5) 5(5) 8(8) 8(8) 5(5) 6(6) 5(5) 4(4) 4(4) 4(4) 8(8) 7(9)
第6問 5(5) 5(5) 5(5) 5(5) 5(5) 6(6) 4(4) 4(4) 8(8) 7(7) - 7(7)
第7問 - - - - - - 4(4) 4(4) - 8(8) - -
第8問 - - - - - - 4(4) 4(4) - - - -
合計 36(36) 36(36) 36(36) 36(36) 36(36) 36(36) 36(36) 39(39) 35(35) 38(41) 40(42) 35(39)


以下の平均点、得点率の数値は赤マル・ドットコム自動採点データに基づいて計算しています。

(「難易」は「得点率」を元にしています。昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
22 途上国支援と人間の安全保障 やや難 8.41 38.2%
国際社会と安全保障に関する出題である。国際社会における先進国と発展途上国の関係を踏まえ、食糧問題に始まり、環境問題、内戦や疫病といった諸問題を取り上げている。最終的には、人間の安全保障にとどまらず、人間の尊厳に至るまでの展開を見せている。内容は標準的であるが、選択肢文に挙げられている用語に関して、知識としてだけでなく、正確な理解が要求されている。

    問1のフェアトレード、問2の人間開発指数(HDI)とミレニアム開発指数(MDGs)、問3のパンデミック(世界大流行)、問4の国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、問5の新国際経済秩序(NIEO)というように選択肢文に挙げられている用語に対する理解度が正答を左右するであろう。問6の人物名を組み合わせる問題は随分迷った受験生が多かったかもしれない。

第2問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
14 青年期 普通 9.52 68.0%
手紙文からの読解問題である。レヴィンやエリクソンといった歴史的思想家や青年期の葛藤、児童虐待や雇用問題といった現代社会が直面する時事問題も絡め、幅広い知識が要求されている。

    全体として教科書レベルの基本的な知識で解ける問題となっている。問3の青年期の葛藤に関する問題は出題率も高く、問題文を読めば理解できるであろう。問4と問5の児童虐待や雇用問題といった時事も含んでいる。

第3問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
22 選挙と政治制度 普通 12.14 55.2%
日本国憲法、選挙や社会保障といった標準的な内容に加え、国際社会における政治制度も出題されている。地方財政における税収に関する統計資料からの読解問題も含まれており、分量的にも知識量的にも膨大なものとなっている。

    問1の各国の政治制度、問2の選挙制度、問3の社会保障制度というように幅広い分野からの出題となっている。単純な知識の積み重ねだけでは選択肢文の内容に惑わされるかもしれない。問4は統計資料の読解問題である。これは、2種類の統計資料から得られる情報を見極めるという問題であるが、正しい答えを導くには時間配分が難しい。

第4問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
14 日本の家族と社会 普通 8.12 58.0%
現代社会における教育、核家族化、雇用問題や医療といった地域社会における諸問題を取り上げている。2010年に全面施行された臓器移植法や安楽死、性別適合手術という医療技術をめぐる動向や法制度にまで触れている。統計資料の読み取り問題を含むが、分量的には解答数5であり、標準的なものとなっている。

    問1の生活保護、問2の教育制度、問3の労働法制といった、現代日本における家族を切り口とした問題が出題されている。題材が身近なため基本的知識があれば解き易かったかもしれない。問3は労働法制に関する問題であるが、用語に対する理解が問われたであろう。問5の統計資料の読解問題は易しかった。

第5問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
14 情報化社会と企業 普通 7.62 54.4%
技術革新や知的財産権といった現代企業が直面する諸問題からの出題である。情報社会における企業に関する基本的な知識が要求されるが全体的に平易な問題となっている。その中でも、問5は独占と寡占に関する問題であるが、これは用語に対する正確な理解が必要とされた。

    情報社会に関する問題は時事問題対策としてではなくても身近であるため解き易かったであろう。問5の独占と寡占については基本的な用語ではあるが選択肢文が少し巧みなため選択に時間を要したかもしれない。

第6問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率
14 日本の司法制度 やや難 6.28 44.9%
会話文の読解問題である。足利事件を題材とする冤罪に絡めて、憲法、裁判員裁判制度やマスメディアについてなどが出題されている。聞き慣れた用語が会話文中に並び、取り組み易かったであろう。基本的な知識があれば解ける問題が多かったが、日本の刑事手続きや裁判所法といった法制度の内容にまで触れているため平易であるとは評価し難い。

    問1の刑事手続き、問2の憲法、問3の裁判所法といった法制度に対する内容の理解が問われた。選択肢文の読み込みが必要であり、最終問題となればこれまでの時間配分が正答を左右するであろう。

編集・著作:ジェイシー教育研究所


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