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>>2008年センター試験分析
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更新日時:01/23 11:00   (集計:01/21 10:45)
2008年度センター試験:倫理 分析
正解はこちら >>
記事協力:一橋学院
解答数37で形式・内容に大きな変化なし。
2006年から続いている青年期・源流思想・日本思想・西洋思想・現代社会の5題構成は今年度も踏襲された。内容理解を丹念に問う空欄補充問題・短文正誤問題を軸に、グラフ問題・資料問題・リード文の趣旨把握と総合的に出題され、これまでの出題スタイルに大きな変化はなかった。

自動採点利用者による大胆予想!
平均点について
(集計:01/21 10:05)
下がりそう(21%) 同じくらい(68%) 上がりそう(11%)
  ※ 自動採点におけるアンケート結果をもとに集計

(大学入試センター発表 最終集計 2月7日)
年度 2008 2007 2006 2005 2004 2003 2002 2001 2000 1999
平均点 67.6 69.7 68.7 67.0 69.8 60.6 65.5 68.1 54.4 60.0
前年比(点) -2.1 1.0 1.7 -2.8 9.2 -4.9 -2.6 13.7 -5.7 -9.3
設問数
(マーク数)
第1問 3(3) 3(3) 3(3) 9(9) 9(9) 8(8) 10(10) 10(10) 8(8) 8(8)
第2問 8(9) 8(9) 8(9) 9(9) 10(10) 10(10) 10(10) 9(9) 7(7) 8(8)
第3問 8(9) 8(9) 8(9) 9(9) 9(9) 8(8) 8(8) 9(9) 7(7) 8(8)
第4問 8(9) 8(9) 8(9) 9(9) 9(9) 12(12) 9(9) 10(10) 7(7) 8(8)
第5問 7(7) 7(7) 6(7) - - - - - 6(6) 7(7)
合計 34(37) 34(37) 33(37) 36(36) 37(37) 38(38) 37(37) 38(38) 35(35) 39(39)


以下の平均点、得点率の数値は自動採点データに基づいて計算しています。

(「難易」は昨年度試験との比較ではありません。)
第1問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率

8
青年期、「働くこと」について

6.8
85.2%
「働くこと」をテーマにしたリード文で青年期の出題領域を問う。空欄補充問題や趣旨把握問題がないため、リード文を読まずにすぐに問題を解くことが可能。ジェームズ=マーシアという心理学者が設問に登場しているが、人物像を全く知らなくても解ける。また、グラフ問題は丁寧に読めば簡単に解ける内容であった。

自動採点利用者の感想!
(集計:01/21 10:05)
難しい(14%) 普通(63%) 易しい(23%)
青年期に関する問題はいつも正答率が高いが、今回も80%台と同様の傾向である。ただし問3では、「レヴィン」を「境界人」まで絞った段階で行き詰まった受験生もいたようである。

第2問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率

24
源流思想、「運命」について
普通
15.0
62.5%
「運命」をテーマにしたリード文で源流思想の出題領域を問う。ギリシア思想・キリスト教・イスラム教・仏教・中国思想とすべての領域について出題。思想家としては、ソクラテス・アウグスティヌス・老子・ブッダなどについて問われた。資料問題では『スッタニバータ』が出題されたが、出題の趣旨を理解すれば難しくない。最後の趣旨把握問題は、落ち着いてリード文を読み返せば解ける。

自動採点利用者の感想!
(集計:01/21 10:05)
難しい(35%) 普通(61%) 易しい(4%)
標準的なレベルの出題であったが、問5では(1)の「神の恩寵」というキーワードにひっかかった受験生が多かったようだ。問7は「インド」の思想に対する理解不足があった印象である。

第3問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率

24
日本思想、「自尊」について
やや易
18.7
78.0%
「自尊」をテーマにしたリード文で日本思想の出題領域を問う。古代から近代までの思想の中で、仏教・キリスト教・朱子学を軸に出題。思想家としては、山崎闇斎・山鹿素行・福沢諭吉・夏目漱石・新渡戸稲造・植村正久などについて問われた。特に植村正久については十分な知識のない受験生が多かったことと思われる。また、資料問題では『葉隠』が問われたが、資料が注釈・ふりがな付きとはいえ原文のまま出題されたので、戸惑った受験生も多かったのではないだろうか。これらの点で若干難しい印象を与えたかも知れない。

自動採点利用者の感想!
(集計:01/21 10:05)
難しい(31%) 普通(66%) 易しい(3%)
知識問題としては平易なレベルであったが、問7は「植村正久」がネックとなって正答率が下がっているようだ。なお、すべての大問について言えるが、趣旨把握や内容理解の設問はよくできている。倫理受験者層はもともと文章理解力が高いのかもしれない。

第4問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率

24
西洋思想、「道徳」について
やや易
17.3
71.9%
「道徳」をテーマにしたリード文で西洋思想の出題領域を問う。近代から現代までの思想の中で、功利主義と観念論を軸に出題。思想家としては、ベーコン,デカルト,アダム=スミス,カント,ヘーゲル,ホルクハイマーなどについて問われた。資料問題としてはウィリアム=ジェームズの『宗教的経験の諸相』が出題されたが、これが事実上の趣旨把握問題であった。その結果、最後の問題は事実上の知識問題となっている。

自動採点利用者の感想!
(集計:01/21 10:05)
難しい(27%) 普通(67%) 易しい(6%)
標準的な知識が問われる問題であったが、「カント」の理解が不十分な受験生が多かった印象である。問8で(1)を選んだ受験生は、カントの思想を理解できていない証拠。「自然法則」に従うことと「道徳法則」に従うことは異なる。

第5問 配点 出題内容・テーマ 難易 平均点 得点率

20
現代社会、「責任」について
やや易
15.2
75.8%
「責任」をテーマにしたリード文で現代社会の出題領域を問う。戦争・紛争・公害・薬害を文中で指摘しているが、様々な国際紛争や環境問題、さらにはC型肝炎や食品偽装などの企業倫理が問われる問題が頻発している現状を考えさせるという点では時事的な関心事に適った出題となっている。その結果、汚染者負担の原則・公益通法制度・アカウンタビリティといった時事的なテーマの適否を判断させられることとなり、思想中心の学習では対処仕切れない問題も出題されている。

自動採点利用者の感想!
(集計:01/21 10:05)
難しい(26%) 普通(65%) 易しい(9%)
比較的易しい出題であったが、常識で判断できない問題については正答率が若干下がったようだ。たとえば、問5は「NGO」および「NPO」の基本的知識を問う問題であったが、十分な知識が無いまま「非政府組織」・「非営利組織」という言葉から受ける印象だけで判断した受験生も多かったようである。

分析記事協力:一橋学院
編集・著作:ジェイシー教育研究所


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